年末総点検

昨晩、無線機のネットワークが不調になって、色々調査してました。
サーバのネットワーク監視のグラフを見ると・・・

20時半から途切れて、23時から復活した感じですが、遅延とエラーが多発、
D-STARを使ってたので、ネットワーク負荷が上がってたのかな~


原因究明をと思っていたのですが、今日は落ち着いてます。
13時過ぎに途切れているのは、一度本体リセットを行った時間帯です。
17時過ぎの途切れは、監視サーバの再起動。
結局今日は順調です。

コンピュータが組み込まれた製品は、時々リセットしてあげると安定しますね。
スマホも変だな~と思ったら再起動。
パソコンからの Ping 試験も問題ありませんでした。
IC-9700 ネットワーク不具合で、検索してみると、あら、YouTubeに、
それらしき書き込みがあります。
内容を聞いていると、ファームダウンで回復するとか・・・・
これは、おかしいですね。
故障時の切り分けとして、Ping試験しかしてません、これじゃ、ハードなのか、
ソフトなのかの切り分けも適当。
実際、1.44ファームから1.31ファームへ戻して回復ってのも、根本的な可決になってないし。
こんな動画上げるなよ、たまたま回復しただけじゃん。
ファームを書き換えた時点で、完全にリセットがかかったのかもしれないし・・・・
ま!ここのIC-9700は、今のバージョン1.5をそのまま使って、再発するのを待ちましょう。
全然故障切り分けになってないし。
IC-9700のEthernetは、100BASE-Tが実装されてます。
今時100BASE-Tってね・・・・今時と言っても、10年前に設計された無線機ですし、
ネットワーク機器としての位置づけも曖昧ですから、仕方ないのかな。
個人的には、Ethernet  のネゴシエーション失敗とか、本体への負荷が集中したとか、
その辺を疑いたいところです。
HUBをまともな物に変えたら治ったんじゃ・・・・

不具合も発生して、色々思うこともあり、
年末でもありますし、色々点検する事にしましょう。

一番上から、メインアンテナ、中断が、サブアンテナ、
下段が、HF帯のアンテナチューナーです。

下から順番に目視点検してみましょう。

とりあえずは、配線周りと、防水絶縁部分が劣化してないか確認。

ワイヤーアンテナの中間点です。

ワイヤーアンテナのエッジ部分です。
張力調整用に、クレモナロープで張ってます。
痛みは無さそうです。

次は、サブアンテナの点検。
此方も、防水、絶縁等、問題なさそうです。
実際の調整状態も確認しておこましょう。

アンテナをサブに切り替えて・・・・

直接、無線機のSWR計で確認します。
144MHz帯は、1:1.2 ですね。
非常に良好です。

続いて、430MHz帯・・・1:1.4 ま、使える範囲です。

それでは、メインアンテナの点検を行いましょう。

設置してから3年経過したでしょうか。
ケーブルが少しクスンできました、あと2年は頑張ってもらいましょう。

メインアンテナの144MHz帯、SWR値は、1:1.2 ですね。
VHF帯は結構安定してるんですよね。

続いて、430MHz帯です。
こちらは、1:1.1、お~良いんじゃないですか。

そして、問題の1200MHz帯。
やっぱり、若干悪化してますね。
1.1.6 ま、10W送信 MAX なので、それ程、問題になる数値ではありません。

とりあえず、問題なく使えそうです。
劣化も無さそうです。

ついでに、車載も点検して見ましょう。

無線機の本体は、後部のトランクルームに収納してます。
ちょうど中央の空き部分に、スッポリ収まったので、固定は楽でした。
発泡ケースなので、振動も吸収して固定具いらずです。

さて、測定してみましょう。
車載の無線機は、SWR測定機能がありません。
本来の調整に使う、SWR計を接続して状態を確認します。

先ずは、キャリブレートです。
スイッチをCALにして、フルスケールに調整します。

そして、SWRに切り替えて、反射波を測定。
144MHz帯は、1:1.2と言ったところでしょうか。
まずまず良好です。

続いて、430MHz帯。
こちらも、1:1.2前後ですね。

これって何の測定かと言うと、アンテナのマッチング(同調)状態を確認してます。
同軸ケーブルに異常があったり、アンテナの接合、アンテナそのものの破損等があると、
SWR値が増えて来ます。
SWR値が大きくなる=反射波が増える。
反射波が増えると、反射してきた電力で無線機が壊れてしまいます。
1:2までが許容範囲と言われてますね。
上のメータを確認すると、1:3から赤になってるのが確認できます。
使っちゃダメのレベルになります。
対比してみると以下になります。

SWR値 反射電力 放射電力
1:1.0   0%   100%
1:1.2   1%   99%
1:1.5   4%   96%
1:2.0   11%   89%
1:3.0   25%   75%
1:5.0   44%   56%

例えば、SWR値が3.0の場合、10W送信して、2.5Wが反射して無線機に
戻って来る事を意味してます。
10W短時間ならなんとかなると思いますが、100W送信して、25Wが反射してきたらどうでしょう。
無線機のファイナルが壊れてしまいます。
最低でも、2.0以下に調整する必要がありそうです。

とりあえず、年末の総点検は終了です。
無線設備に関しては、何とか問題なく年をこせそうです。

無線

Posted by papas