EMIフィルタ付きACアダプタ

先日からのノイズ対策、AC電源アダプタからのノイズ発生も確認されて、
ノイズ対策を行ったAC電源アダプタを作ってみる事にしました。

上のユニットがAC電源アダプタユニット(12V 2.5A)になります。
ただ、固定用の穴がありません。
シリコンコーキングで、固定する事にしましょう。
下は、EMI電源フィルタ、これには、固定穴があります。
二点固定で大丈夫でしょう。

部品は揃っているので、アルミケースの加工から始めます。
DC出力用の穴はここに開けましょう。

フタの開閉が出来るように、「ハンドニーブラー」を使って切り取ります。

チョットずれましたが、ま!良いでしょう。

こんな感じで、フタの開閉が出来るようになります。

さて、固定用の穴開けは「ポンチ」を使って、ドリリングの場所をマーキングします。

3mmの金属ドリルを使って固定穴を開けます。
小さな穴は、「リーマー」を使って必要な大きなに広げ、
ACケーブルの引き込み口には、ケースに擦れてショートしないように、ゴムパッキンを入れてます。
その横の穴は、アースの固定端子になります。

横の穴に、ケーブルGを接続。

電源ユニット固定にシリコンコーキング、今回は変成シリコンを使いました。
基盤の下にスペーサーを入れて、固定してしまいます。

はい、完成です。
シリコンが汚いな~普段見えない部分だから良いか!
それでは、正常に機能するか各ポイントの電源電圧を測定しましょう。

はい、AC120Vレンジにして、電圧測定、我が家は少し低めなんですよね。
九電に調査してもらいましたが、夜間は、95V前後まで低下する事も有ります。
この時点では、99.5Vくらいでしょうか。
ちなみに、九電が調整に入る電圧は、95V以下、105V以上だそうです。

さて、最終的な出力、DC12Vを見てみましょう。
DC12Vレンジで、ほぼ期待通りに12V出てます。
ACラインからのノイズはこれで軽減されると思います。
この間交換した電源アダプタでも十分にノイズが少ない事を確認してますが、
ACケーブルにアースが無かったり、電源部がプラで保護されている関係で
漏れノイズが出やすいのも事実です。
今回アルミケースに入れてフレームアースも取りましたし、
EMIフィルタ+アース付きのACケーブルを使いましたから
アダプタからの漏れは少くなると思います。

ついでに直流に乗っかたノイズの波形も見てみましょうか・・・

オシロスコープをACモードにして、交流成分を見てみると・・・・
汚っな!
横軸の1メモリで1周期前後ですから、50μs前後でしょうか、
レベル的には、200mV (0.2V)±100mv前後ですね。
AC100VからDC12Vを生成するスイッチング電源ですから、こんな感じなんでしょう。
どうしてもインバータノイズがDCにも残ってます。
こりゃ、DC側にもフィルタが必要かな・・・・「見なかった事にしましょう」
取り敢えず、パッチンコアを入れとくか。

今回の電源と交換しても、無線機のS値に変化はありませんでした。
AC100V側への漏れは無さそうです。